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ラテアートランキング(2023.08.01)

ラテアートランキング(2023.08.01)

ラテアートランキングが更新されましたのでお知らせいたします。

今回反映している大会は、下記大会となります。
・Latte Art Partyday!(公認)


2023年8月1日現在の最新ランキングはこちらです!

【大会開催レポート】

  • 優勝 坂東拓人 バリスタ



  • 準優勝 宮川結衣 バリスタ


  • 3位 荒木健吾 バリスタ(写真右)
  • 4位 目黒龍二 バリスタ(写真左)


ベスト8(敬称略)
・岩崎侑
・神山莉月
・比嘉 柳斗
・恒川海

入賞した方々、おめでとうございます!

主催の田中大介バリスタより、ご挨拶をいただいております。

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7月20日

沖縄県、古宇利島、Restaurant L LOTA というところで
ラテアート「Latte art Partyday!!」の大会を主催させていただきましたターナーです。

今回の大会は、那覇から車で2時間。果てしなく遠い地での開催です。
以前より日本ラテアート協会 代表理事、上野さんとの定期的な意見交換の場にて、
沖縄県や九州地方、都市部から離れた地域でのラテアート文化の状況などをお話させていただくことが多く、
さまざまな想いを共感していただき、日本ラテアート大会公認大会として開催させていただく運びとなりました。

日本ラテアート協会様はじめ、多くのご協賛、ご協力のおかげもあり
県外からたくさんの参加があり競技も非常に盛り上がり、ハイレベルなものとなりました。
心からの感謝を申し上げます。

今回のルールは「Flow type」いわゆる対流系アートを主体とした大会とさせていただきました。
理由としまして、『普段提供するカフェラテに近いスタイル』で競技に直結できることが大きな理由です。

現在、競技者のレベルが非常に上がり、創造性、独創性に富んだアートが多く生まれています。
そのためには違ったベクトルでの並々ならぬ努力が必要です。
もちろんこの点においてはこれからも絶対伸ばしていかなければならないと考えていますし、
さらなるエンターテイメントを創り上げるためには必要不可欠です。

しかしながら、バリスタが得る賃金や、練習に必要な費用、渡航費などを考えると、
その練習ができない人たちや店舗も非常に多くあると感じております。
「Flow type」に絞ることにより、「Flow」を愛して止まない猛者や
沖縄県内でラテアートを愛するバリスタの皆さんが競技に参加しやすく、
コンセプトを通じて新たな交流を生むきっかけになれば良いと考え
「Flow type」とさせていただきました。

また、日本では「Free pour」はピックを使わないラテアート全てを総称します。
しかし世界的、特にアジア諸国においてリーフやミルクを置いて描くモチーフを「Free pour」と呼び
ロゼッタや、チューリップスタイルを「Standard」や「Basic」と呼ばれていたりします。
これには大きな違和感があり、
「流す」=「Flow」は基本ではあるけども、競技としては
「Standard」や「Basic」ではない。

ひとたび呼吸が乱れればミルクの流れは止まり美しさは半減するし、
エスプレッソのコンディションや違った環境でのマシンのコンディションを見極めるための
経験と能力が必要です。
「乗せる」も「流す」も同等の難易度、芸術性があると考えています。
海外が描く「Flow」にはまだまだディテールが甘く感じます
これにおいては日本に分があります。
フレームやウィング、ハートインハートや左右対称性など
誇れる技術がたくさんあります。

しかしながら「Flow」を描く上での想像性は、
例えば、アメリカのエミリー(2019 Coffee fest NYC Champion)や、
ヘンリー(2019 Coffee fest NYC Champion)、台湾のクリス
(2015 Coffee fest TOKYO Champion)の色彩表現は非常に素晴らしく、
同じロゼッタ、チューリップを描いていても他のバリスタとは一目瞭然の違いがあります。

彼らの色彩表現は、「color distribution」、色の分配技術が卓越しています。
これは「Flow」をどの距離でどれくらいの量で行うのかが他の人とは全く違ったものとなっているのです。
この色彩表現(色の分配)をいかに表現するか、
さらにディテールの評価を高められたバリスタがこの大会を制し、
「Flow type」のお手本になる存在になればと願い開催させていただきました。
ジャッジとしてお呼びさせていただきました

下山修正さん
柳尚道さん

下山さんは私がこの世界に入る頃から既に日本が世界に誇れる
バリスタであり、彼の描くアートの色彩表現の独自性、
ディテールを確実に表現できる技術の高さ。

審査員としてはミルクの仕上がり具合、光沢感、飲料としての評価を
大会のレギュレーション上で厳正な審査ができる人
ということと人間性やカリスマ性に惚れ込んでお越しいただきました。

柳さんは、
以前より一緒にジャッジをすることが多く
常に彼の審査の観点には尊敬するばかりで
時には私自身とは違った審査であっても常に
納得できるジャッジをされています。
彼の過去のバリスタとして従事してきた軌跡により
多角的な判断力が非常に高いと考えています。
且つ、一人ひとりの心を震わせるような
助言を人にできるという素晴らしさを
選手に伝えてほしいと思いお越しいただきました。

大会は32名中、辞退者を含めて
32名定員、当日は28名の競技となりました。

マイナーフィギュアズのラテアートバトルを組み込むことにより、
たとえ一回戦負けでももう一つの大会で気持ち新たに挑むことができるまさしく
「Latte art Partyday!!」な1日になりました!

優勝した坂東拓人バリスタの描いたモチーフは
「Double Framed ripple + Keyhole 3-5-1」というオリジナルアート。
ナイスリーやランス、尾﨑数磨氏、そして私がアメリカで勝ちたいと思い描いたCOMBO
「NYC Style」などを全て自分の技術に変え、且つすさまじい再現性で決勝で披露してくれました。
アートとして素晴らしいだけでなく、ディテールも日本が世界に誇れるすばらしい出来でした。
さらにはこの技術のそれぞれは単体の場合は浅煎りの豆でも表現を
深煎りと遜色なく描くことができるという素晴らしい点もあります。
そういった面でもお手本になるべきアートが優勝作品になったことは、
主催者として冥利に尽きます。

今回の開催はすべての方々の愛情があっての成功だと心から感じております。

競技者が遠いところから足を運んでくださり、
その場を盛り上げてくれる音楽や、出店者様。
L LOTAで以前からタッグになって盛り上げてくださる
比嘉さんをはじめL LOTAのみなさん。
それを繋いでくださったオーストラリア在住の国場さん。
そして全ての協賛企業様が居たからこそ現場が完璧に整い開催することができました。
頑張っている選手たち、それを盛り上げたい仲間たちに力を差し伸べてくれた方々のおかげです。

この恩恵にしっかりと応えるべくこれからもそれに相応しい行動を続けていけるよう
歩んでいきたいと思います。

そして2024年も同じ場所で皆さんとお会いできるよう
心より楽しみに致しております!

ターナー(田中大介)

https://www.instagram.com/_turner___/

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